雪の降る音 の一節
小学生の頃から幾度となく読んでいる
村山由佳さんのおいしいコーヒーのいれ方シリーズ
(幾度となく読んではいるが、まだⅧ以降は未読)
(本当にのんびり屋です)
この物語の好きなところは、登場人物一人一人が自分の足で立とうとする人間であるところ。
というか、村山由佳作品のメインキャラはそういう人ばかりだと思う。
自立が大前提で、だからこそ起こる様々なことが書かれている。
人間、自分の足で立つことを放棄すればもっと楽に生きられるのかもしれないけれど、それを選ばない(選べないが正しいかな)村山由佳作品の登場人物たち。人間くさくて大好きです。
ところで、おいしいコーヒーのいれ方IV 雪の降る音 の好きな一節は勝利のセリフ
「コーンスープだよ。粒コーンと溶き卵入りのやつ」
うまそうだ。溶き卵入りのコーンスープってなんだ。私も飲みたいです。
村山由佳作品は食事の準備シーンがすごい。
音や香り、動線まで想像がつく。
勝利は食事の準備が丁寧。
私自身忙しい毎日で食事が適当になることが多いけれど、時たまメキメキと湧いてくる丁寧な食事に対する意欲は、おいしいコーヒーのいれ方シリーズが源かもしれない。
そんなふうにも思う。